澄み切った空気と清らかな水、広大な原生林と地平線まで続く牧草地。その豊かな自然の中で、季節に応じて様々な植物の花が咲き誇るニュージーランドはまさに理想の養蜂天国です。ハチミツの一人当たり年間消費量は世界一で、日本の7倍以上。そんなハチミツ大好きな国で作られるニュージーランドハニーは、同時に世界で最も厳格な品質管理基準に裏付けられた高品質の純粋ハチミツとして、世界中のマーケットで最高水準の評価を獲得しています。
マヌカだけでない、花蜜豊かなニュージーランド固有の植物
ニュージーランドに自生する植物の約80%は固有種、つまりニュージーランドにしか見られない植物です。中でもマヌカ、レワレワ、カマヒ、タワリ、ポフツカワといった樹木はニュージーランドハニーを代表する主要な蜜源植物となっています。ニュージーランドのハチミツは、一種類の花の蜜から作られるモノフローラルハニー(単花ハチミツ)が一般的で、10種類以上のモノフローラルハニーを目にすることができます。
今ではハチミツの消費量世界一を誇る養蜂大国のニュージーランドですが、実はヨーロッパからミツバチが持ち込まれたのは19世紀のこと。それまで多くの植物は鳥たちに受粉を頼るため、多量の花蜜を蓄えるように長い年月をかけて進化を遂げたと考えられています。ニュージーランドの固有植物が蜜源として優れている理由にはそんな歴史的背景もあるのです。
理想的な養蜂を可能にするニュージーランドの自然環境と地理的特徴
ニュージーランドは日本とよく似た形の島国です。国土の面積は日本の約70%ですが人口はわずか440万人で日本の約4%。このために過度な開発や工業汚染のない、澄み切った空気と清らかな水や土壌を保ってきました。広大な自然が広がる緑豊かな国土は養蜂にとってまさに理想的な環境です。こうした中でミツバチ達は元気で健康に活動し、品質の高いハチミツを作ります。
また、オーストラリア大陸や南極大陸から2000km以上も離れた絶海の孤島という地理的特徴が、深刻なミツバチの病気や害虫が国内に侵入するのを防いできました。このためニュージーランドではミツバチに薬品を使用しない自然な養蜂が可能となっています。今日では日本を含むほとんどの国で一般的に行われているミツバチへの抗生物質の投与も、ニュージーランドでは厳格に禁止されています。
世界最高水準の厳格なルールに基づくニュージーランドハニーの安全性
前述した、ミツバチへの抗生物質の投与が一切禁止されていることもそうですが、ニュージーランドは食品衛生に関して世界でも最も厳格な規制を採用している国のひとつです。 ハチミツの場合、抽出から容器詰めまでの全ての製造工程は、ニュージーランド食品安全庁に登録された建物内で規定に基づいた方法で行われることが義務付けられています。また、すべてのハチミツ工場にはHASSAP基準を包括したリスクマネジメントプログラムの作成・登録・運用が義務付けられています。
滋養豊かなニュージーランドハニー、その理由は？
ニュージーランドのハチミツといえばマヌカハニーがその抗菌作用で有名ですが、レワレワハニーなどマヌカ以外のハチミツについても高い抗菌作用や抗酸化作用を持つ場合があり、その裏付けのための研究が進められています。 なぜニュージーランドハニーにはこのように高い抗菌作用や抗酸化作用を持つものが多いのでしょうか。NZハニー研究の第一人者であるNZ国立ワイカト大学のピーター・モラン教授は次のように考えています。
「ニュージーランドはかつて鳥たちの楽園でした。先住民族のマオリが移住して住み着くまで、1000万年以上もの間この島には鳥たちの天敵となる哺乳類がほとんど存在しなかったからです。また、地上で最も有能な受粉媒介者であるミツバチは1839年にヨーロッパの入植者が持ち込むまでニュージーランドには存在しませんでした。このため多くの植物は鳥たちに受粉を頼るため、長い年月をかけてたくさんの花をつけ、多量の花蜜を蓄えるように進化を遂げたと考えられています。
このように進化を遂げた樹木は、その花蜜の中に樹木の成分を多く含んでいます。その花蜜から作られるハチミツは結果としてフェノール化合物を多く含んだ特殊な成分組成を持つこととなり、治療に有効な可能性を持った高い抗酸化作用を持つハチミツになったのではないかと考えられます。」
Bトレーディングでは、安全で高品質なニュージーランドハニーを多くの方に味わっていただだきたいと考えています。信頼できる生産者からのハチミツを厳選し、自信を持ってお届けいたします。
